ヨーロッパの中の日本
皆さんは、日本の文化がどのような形で、そしてどのくらいヨーロッパで愛されているかご存知ですか?
私達は今年5月から3つのコンヴェンションに参加してきましたが、私自身も驚くことや初めて知ることが多く、とても貴重な体験となりました。
皆さんにもその様子を少しだけお届けしたいと思います。
5月19日ドイツ デュッセルドルフ Düsseldorf
デュッセルドルフは日本の企業がたくさん拠点を構えていることから、日本と関りの深い都市として有名ですよね。
そのため多くの日本人がデュッセルドルフに住んでいます。
そんなデュッセルドルフでは、毎年5月にDoKomiというドイツ最大規模のジャパンコンヴェンションが開催され、3日間で4万人から4万5千人の来場者があると言われています。
日本の漫画、アニメ、コスプレや食べ物など、様々なテーマの展示や露店などが出されます。
私達もウィーンでの日本文化を広める活動を紹介すべく、マヌエラ先生の講演会を含め、このコンヴェンションに参加してきました。
右の写真は会場に並ぶ来場者たちの様子です。
写真の様子からも来場者の規模や、どんな様子であるか想像ができるのではないでしょうか?
あまりの人の多さとコスプレの勢いに最初は圧倒された私でしたが、日本発祥のアニメなどがこのようにして浸透しているのは、とても誇らしいことのようにも感じられました。
7月31日、8月1日、2日 オーストリア ウィーン Wien
毎年夏にはウィーンでもAni Niteという大きなコンヴェンションが開催されます。
今回は自分たちのスタンドも出る、ということで、違う角度からの参加となりました。
Ani Niteにもたくさんのアニメファンやコスプレファン、日本ファンや日本語に興味のある人たちが集い、いろんな催し物が行われます。
日本語学園のスタンドでは、希望された来場者の名前をカタカナで書いてプレゼントするという企画を実行したところ、3日間で約500名もの方から名前を書いてほしいというご要望をいただきました。
自分の名前をどのように日本語で書くのか、ということに興味を持っている人がとても多いのだなと感じると共に、大勢の人に喜んでいただけて本当に嬉しかったです。
そしてメインイベントであるマヌエラ先生の日本と日本語に関する講演会も大盛況でした!
かなり多くの方が聴講に来ており、積極的に質問をしていました。
8月7日 ドイツ カッセル Kassel
そして先週、ドイツのヘッセン州にあるカッセルという町で開催されたCONNICHIというコンヴェンションに参加してきました。
カッセルは小さくとてもきれいな町ですが、コンヴェンションとなると、やはりたくさんの参加者がいろんなところから集まってきます。
私達にとっては今年3回目のコンヴェンションでしたが、これまでで一番整頓されていてきれいな会場であるなという印象を受けました。
ここでもたくさんの方が講演会に参加され、質問も飛び交いとても充実した時間を過ごすことができました。
更にCONNICHIでは、カラオケ大会や日本食スタンドなどもいくつも出ていて、どこか日本の夏祭りを思わせるような徹底ぶりもとても印象的でした。
下の写真のお好み焼きですが、実はDüsseldorfでもスタンドが出ていたんですよ。寿さんのお好み焼き、おいしくいただきました!
ちなみにウェブサイトを調べてみたところ、オランダでご活躍のようです。
これまで私は普段ヨーロッパで生活している中で、日本のどのような文化がどのような形でヨーロッパに浸透したのか、ということをあまり考えてきませんでしたが、
このようにヨーロッパのいろいろな都市で開催されるコンヴェンションに実際に参加してみることで、改めてその根底にある日本の文化の魅力に気が付くことができました。
また、日本でも海外に対する興味や憧れがあるのと同じように、ヨーロッパでも日本に対する憧れや興味、そして尊敬がすごく強いということを感じました。
これから日本でもオリンピックが開催されますが、それに向けて、そしてその後もいろんなところで文化交流が行われ、お互いの国の良い所を共有していけたらいいなと思います。