ラッキーアイテム
2018年も残すところあとわずか。
そんな年末によく見かけるのが、ラッキーアイテム。
ドイツ語ではGlücksbringerと言います。
Glückは「幸運」、またBringerは「もたらすもの」を意味しており、
ドイツ語圏では年末年始になるといくつかのGlücksbringerをモチーフにしたチョコレートやマジパン、
飾りやポストカードなどが売り出されます。
日本にも招き猫やフクロウといった縁起の良いアイテムがありますが、ヨーロッパでは一体どのようなものがラッキーアイテムとして信じられているのでしょうか?
・Marienkäfer テントウムシ
ドイツではその昔、農作物が害虫の被害に遭いました。
そして農民がマリア様に祈ると、なんとマリア様がテントウムシ
の姿で現れ、害虫を退治したという言い伝えがあります。
そのためテントウムシは「マリア様の贈りもの」と言われ、
Marienkäfer(マリア様のビートル)と呼ばれるようになりました。
また7という数字も幸運のシンボルとして知られていますね。
・Fliegenpilz ベニテングダケ
ベニテングダケというと毒キノコなのであまり良い印象がないかも
しれませんが、実はこれもラッキーアイテム。
このベニテングダケは珍しく、見つけると幸運があると信じられているのです。
また昔は麻酔などの原料としても用いられていたため、神聖なものともされています。
・Rauchfangkehrer 煙突掃除屋
ウィーンではいまだに年に一度、煙突掃除屋さんに煙突をきれいにしてもらうことがありますよね。
そんな煙突掃除屋さんは、天の神と地の神の架け橋、魔除けなどとして、ラッキーアイテムの1つになっています。
・Schwein 豚
これはスーパーなどでも1番見る機会が多いのではないでしょうか?
豚は昔から神への捧げものとして、また多産の象徴として、貴重な動物とされてきました。
そのため、元旦に食べるといいことがあるとされています。
豚の貯金箱もあるように、富の象徴としても有名ですね。
・Kleeblatt クローバー
これは全世界共通かもしれません。特に四つ葉のクローバーは珍しいため、見つけるといいことがあるとされています。また四つ葉は十字架を連想させることから、ヨーロッパではとても神聖なものなのです。
その他にも馬の蹄鉄やコインなどのGlücksbringerがあります。
これからの時期Neujahsmarktやスーパーなどにもたくさん出回りますので、どんなものがあるかぜひ見てみて下さいね!
それでは良いお年を!
Wir wünschen euch allen ein gutes neues Jahr!!!