Grüß Gott!
異国の地に行ったら、一体どんなあいさつをするのだろう?!
きっと誰もが考えたことのあることではないでしょうか。
そこで今回は「あいさつ」と題して、オーストリアではどんなあいさつをするのか、
いくつか例を挙げてお伝えしていきたいと思います。
まずドイツ語圏で使われているあいさつを時系列でみていきましょう!
「おはようございます。」→”Guten Morgen!”
Morgenは「朝」の意。
またGutenのgutは「良い」という意味です。
簡単に”Morgen!”だけを言うこともありますし、
ドイツでは”Moin!”とも言います。
「こんにちは。」→”Guten Tag!”
Tagは「日」の意。
主に日中に使うあいさつです。
しかしオーストリアではこんな言い方が主流です。“Grüß Gott!”
Grußは「あいさつ」、Gottは「神」を意味しています。
また方言で“Grüßi!”という言い方もします。
ちなみにこれらは24時間いつでも使えるあいさつです。
ちょこっと軽いあいさつも見てみましょう。
「やあ。」→”Hallo!”
オーストリアではよく“Servus!”というあいさつを使います。
この言葉は「あなたのしもべです。」というラテン語に由来していますが、
現在は人と会った時、また別れ際のあいさつとして使われています。
“Grüß Gott!”のもう少し砕けた“Grüß Dich!”という言い方も親しい人同士で使われます。
「こんばんは。」→”Guten Abend!”
Abendは「晩」の意。
寝る前にはいくつか使われる表現があります。
「おやすみ」→”Gute Nacht!”
Nachtは「夜」の意。
また「よく眠れますように。」という意味で、”Schlaf gut!”と言ったり、
「いい夢を見れますように。」という意味で、”Träum was Schönes!”や
“Ich wünsche dir einen schönen Traum!”と言ったりもします。
次に別れ際のあいさつ。
「さようなら。」→”Auf Wiedersehen!”
直訳すると、「また会いましょう!」という意味になります。
ちなみにオーストリアでは、 “Auf Wiederschauen!”の方をよく聞きますね。
意味は同じになります。
また電話を切る時のあいさつとしては、“Auf Wiederhören!”という表現が使われます。
sehen, schauenは「見る、会う」という意味ですが、
hörenは「聞く」という意味なので、とても理に適っていますね。
親しい人同士や若い人たちの間ではこんな言い方もあります。
「バイバイ。」→”Tschüs!”, “Ciao!”,”ba ba!”
ドイツ語圏でのあいさつの違い
ドイツ |
オーストリア |
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おはよう |
Guten Morgen!
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Guten Morgen!
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こんにちは |
Guten Tag!
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Grüß Gott!
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やあ! |
Hallo! |
Hallo! /Servus!
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さようなら |
Auf Wiedersehen! |
Auf Wiederschauen! |
バイバイ! |
Tschüs! |
Tschüs!/Servus!
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発音の練習をしたい方は、こちらのビデオをご覧ください。
最後に、あいさつをする際の特徴、日本でのあいさつとの大きな違いについて見てみましょう。
日本ではお辞儀をするのが基本ですよね。
しかしヨーロッパでは握手をします。
これは初対面に限ったことではなく、毎日のあいさつでも手を差し出すのが普通です。
みなさんもぜひ躊躇せず、自ら手を差し出してみて下さいね。
それでは皆さん、次回もお楽しみに!
Auf Wiederschauen!